今回、お客様からのご依頼により、カメラ撮影現場で使用されるレフ板を安全かつスマートに持ち運ぶための、専用収納バッグを制作させていただきました。素材には、丈夫で風合いが美しい 8号帆布(国産) を採用し、当工房にて一つひとつ丁寧に縫製しています。
レフ板は撮影に欠かせない重要な道具ですが、大きさや形状のため持ち運び方法に困ることが少なくありません。また、既製品ではレフ板のサイズに合わない、強度が不安、スタジオ・ロケ撮影向けの設計になっていない、というお悩みもよく伺います。今回のお客様からも、「ただ収納するだけでなく、日常的に使いやすい仕様にしたい」というご希望をいただき、その課題解決を第一に設計・製作いたしました。

まず特徴として、外装には丈夫な8号帆布を採用し、長期間の使用にも耐える強度を確保しました。肩掛けや手持ちで運搬中、現場移動中、さまざまな環境で扱われることを想定し、縫製箇所や負荷のかかる部位には補強ステッチを施しています。また、内部にレフ板が入った状態でも型崩れしにくく、撮影現場で必要な際にすぐ取り出せるよう、開口部の構造も工夫しています。
さらに今回のバッグの大きな特徴として、キャリアケースへ簡単に着脱できる仕様を実現しました。
背面には幅広のベルトスリーブを縫い込んでおり、キャリーバッグのハンドルに通すことでワンタッチで固定できます。これにより、撮影機材をまとめて一括で運搬することが可能になり、素材を持ち運ぶ際の機動性が大幅に向上します。屋外ロケやスタジオ移動でもストレスなく使用いただける設計です。

今回のお客様はカメラマン・映像制作関係の方で、撮影現場の実務を熟知されているため、「現場でのリアルな使い勝手」を最優先にしたご意見をいただきました。そのヒアリングを基に、サイズ調整、持ち手位置、重量バランス、スムーズな出し入れ、取り回しのしやすさを追求し、「道具として使いやすい収納バッグ」を目指しました。

また外観デザインも、無駄な装飾を排しながらプロの現場に馴染む落ち着いた仕上がりとなっています。帆布は使い込むほどに柔らかく馴染み、風合いが増していく素材です。すぐに現場で使え、長く育てていけるバッグとして末永くご利用いただけることと思います。
今回はオーダーでの制作となりましたが、レフ板の種類・サイズ・枚数・使用環境に合わせて調整・カスタムが可能です。また、カメラ機材関連バッグや周辺アクセサリーも製作できますので、「こんな仕様にしたい」「こんな使い方をする」など、お気軽にご相談ください。

当工房では、帆布という伝統素材を活かしながら、現場で実際に役立つ製品づくりを心がけています。今回制作したレフ板収納バッグも、お客様の現場で活躍し、撮影ワークフローを少しでも快適にできれば大変うれしく思います。今後とも、お客様のニーズに寄り添ったものづくりを続けてまいります。